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        〜西方寺のサザンカ(兵庫県篠山市今田町)〜


色あざやかに冬を彩るサザンカの巨木

「さざんか、さざんか咲いた道」で始まる有名な歌もあるように、サザンカは日本人になじみの深い花です。

日本特産種で、庭木や街路樹として、いろいろな場所で栽培されています。寒さが増すと、どこかさびしい冬の景色には華やかさを添えてくれます。

篠山市今田町にある西方寺には、兵庫県の郷土記念物、町の天然記念物に指定されているサザンカの巨木があります。

現在西方寺は、日本六古窯の一つとして有名な上立杭から北西に入ったところにあります。かつて源平時代には丹波の国と播磨の国の国境にあり、「西光寺」という名称で栄えましたが、源義経が平家に放った火で焼失し、江戸時代に現在の場所に再建されました。

現在、樹齢600年にもなる老木ですが、毎年薄紅色のきれいな花を咲かせます。高さ4.5メートル、枝を東西8.5メートル、南北7.5メートルと四方にのばしたずっしりとした佇まいは、見るものを圧倒すると同時に、老木の寛大な優しさや生命力の素晴らしさも感じさせます。山門脇の時代を物語るカヤの大木の剛健さとは対照的に、お寺に訪れる人々をやさしく全てを受け入れるように迎えてくれます。

花が咲き終わると花びらは、ぱらぱらと落ちて地面を紅色の絨毯に変えていきます。散った後でも趣があると、温かい気持ちにさせられる人は多いのではないでしょうか。

 
●交通 舞鶴自動車道丹南篠山I..Cから国道372号線を西へ JR福知山線相野駅からタクシーで20分
●見頃 11月中旬〜12月中旬
●問い合わせ 西方寺 пi0795)97-2788